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平山家住宅

更新日:2013年5月8日

【国指定文化財:樋春】

市内樋春地内の荒川右岸に位置している平山家住宅は、江戸中期に建てられた農家住宅で、昭和46年6月22日に国の重要文化財に指定されました。平山家は、旧樋口村で名主を務めた旧家であり、現在も屋敷周りに堀や土塁が残っています。建物は、桁行九間(東西方向の幅17.4m)、梁行六間(南北方向の幅11.9m)の入母屋造であり、茅葺の屋根を持つ平屋建ての構造です。文化財の民家住宅としては県内最大規模を誇ります。江戸時代から約10回の改修が行われていますが、昭和50年代に実施された保存修理工事によってかつての様式に復元され、現在に至っています。西・南面は大屋根の下方に庇を重ね、重い茅葺屋根を強固に支えています。これらの庇は低く、東側では人間の肩に届くほどの高さです。吹き抜けの天井となる土間は、四十畳の広さがあり、そこにはカマドが築かれています。右手側には馬を飼うウマヤが設けられています。室内に露出した梁組の素材には、巧みに補整された赤松材などが用いられ、建築構造の緻密さと豪壮な外観が調和した建築物としては国内屈指の農家住宅です。現在では室内にてお茶会やコンサートも開催されています。


平山家住宅全景


平山家住宅の茅葺屋根

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