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熊谷市文化財を新指定ー「みかりや」関連資料・「歓喜院仁王像」-

更新日:2023年12月8日

「みかりや」関連資料・「歓喜院仁王像」を新たに熊谷市の文化財に指定しました。

平成29年3月16日開催の熊谷市文化財保護審議会において「みかりや」関連資料および「歓喜院仁王像」の2件について熊谷市の文化財に指定するにふさわしいとの答申が出されました。これに基づき平成29年3月31日の熊谷市教育委員会において審議をしたところ、共に承認され、同日付で熊谷市の有形文化財として指定されました。

指定文化財概要

1.「みかりや」関連資料
 名称   「みかりや」関連資料 一括(版木・看板・関連文書・日本画・型紙)
        版木(16点)、看板(12点)、諸帳面・記録簿(8点)、
        絵馬講連名帳等(21点)、書状・収蔵書等(5点)、
        日本画「架鷹図」(かようず)(2点)、絵馬型紙(約300件)
 種別・種類 有形文化財・歴史資料
 所在地   熊谷市久下(一部、埼玉県立歴史と民俗の博物館寄託)
 所有者   個人
概要 
久下の戸森家は、「みかりや(御狩屋)」と号し、代々茶屋を営むかたわら、上岡の馬頭観音(東松山市妙安寺)で売り出す絵馬を描いており、絵馬の型紙や「みかりや」に関連する古文書を所蔵している。「みかりや」の屋号は、忍藩主が狩りのときに休んだことが由来とされている。その際に授けられたと伝えられる鷹図等がある。また、渓斎英泉「岐阻(木曽)道中 熊谷宿 八丁堤景」は、中山道熊谷宿を描いた絵画であり、「みかりや」が題材となっている。また、薬の販売や各地の講中の定休所ともなっており、関連した看板や版木が残されている。その家の資料群は、熊谷にとって極めて重要であり、絵馬や薬の販売など、近世・近代の北武蔵の商家を考える上でも貴重である。


渓斎英泉「岐阻(木曽)道中 熊谷宿 八丁堤景


「みかりや」関連資料


2 歓喜院仁王像
 名称    歓喜院仁王像(2体)
 種別・種類 有形文化財・彫刻
 所在地   熊谷市妻沼(妻沼聖天山)
 所有者   宗教法人歓喜院
概要
現在の歓喜院仁王門の左右に立つ阿形像と吽形像の2体である。阿形像は、像高313センチ、吽形像は、像高315センチであり、市内の仁王像としては最も大きい。東日本大震災の際に像が傾いたため修復を行った。修復の時点で両像の胎内から木製の胎内札が発見された。その木札により、万治元年(1658)に、鎌倉の仏師である雲海によって製作され、仁王門に安置されたことが判明した。当両像は、造形上優れており、また、作成年代、仏師等が分かる貴重なものである。17世紀の妻沼聖天山を知る上でも重要な歴史資料となる。


歓喜院仁王像

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江南文化財センター
電話:048-536-5062(直通) ファクス:048-536-4575

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